今月のことば
舊城寺では、毎月お大師さま(弘法大師 空海上人)のお言葉を私訳を付けてご紹介しています。
境内掲示板のほかインスタグラムでも公開中です。
令和7年11月
仏法遥かに非ず 心中にして即ち近し
真如外に非ず 身を棄てていずくんか求めん
『般若心経秘鍵』弘法大師
私訳:仏の教えはどこか遠くにあるものではない もっと近く心の中にある
悟りは自身の外にはない 自分の心身に求めるものだ
12月
伽梵の慈月 水在れば影現す
徳一師への手紙より 弘法大師
私訳:仏様の慈悲は月のようだ
清らかで落ち着いた水面のような心があればそこに現れる
令和8年1月
病なき時はすなわち薬なし 障ある時すなわち教えあり
妙薬は病を悲しんで興り 仏法は障を愍んで顕わる
『秘蔵宝鑰』弘法大師
私訳:病気がなければ薬はない 苦悩があるから仏教がある
薬は病気を癒すためつくられ 仏の教えは苦悩から救うために説かれた
2月
大日とはこれ衆生の本覚なり
『雑問答』弘法大師
仏さまというのは、もともと人が持っている悟りの心なのだ
3月
「自他兼ねて利済す 誰か獣と禽とを忘れん」
『三教指帰』弘法大師
私訳
仏の教えは自らも他人も併せて救う
その慈悲は動物も鳥も忘れることはない
お大師さまが仏教を人間だけでなく更に広い視点で見られていたことが伺えます。
4月
心に妄念なくて
六塵に染まらせざれば
仏は即ち常に心に在す
『一切経開題』弘法大師
私訳:心に迷いをなくし
煩悩に染まらなければ
仏さまはいつでも心におられる
5月
遐かなるを渉るには邇きよりす
はるかなるをわたるにはちかきよりす
『宗秘論』弘法大師
私訳:遥かな目標へ至るには まずは目の前のことから取り組む
どんな遠大な目標も崇高な志も初めの一歩は身近な取り組みから始まります。
仏の道もまた日々の生活や近しい人との関りから歩んでいくことになります。
6月
法は人によって弘まり 人は法を待って昇る
人法一体にして 別異なることを得ず
『秘蔵宝鑰』弘法大師
私訳:仏の教えは人によって広まり
人は教えによって成長する
人と仏の教えは常に一緒で存在し
離れることはない
仏教はお釈迦さまを信仰する人々によって世界に広まり、教えを受けて人々は身を正してきました。
人から離れたところに仏の教えはありません。ゆえに私たちが次の世代へお釈迦さま#お大師さま の教えを継いでいかなければならないのです。