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百ヶ日(卒哭忌)について

 近年、法要はあまり行いませんが、七七日(四十九日)の次には百ヶ日があります。法要は観音菩薩さまを本尊に行います。百か日には別名があり「卒哭忌(そっこくき)」といいます。哭は、声を上げて泣くという意味があり、その名の通り泣くのを辞める日という意味です。


 仏の世界に入られた故人が、最も気に掛けている事はなんでしょうか?それは、自分が先にこの世から旅立ち残して来てしまった、ご家族、御親戚、友人の事です。仏の世界から残してきてしまったみんなが元気にしているのか、いつも見守って下さっています。そんな中いつまでも、この世に残った我々が泣いて悲しんでいては逆に故人に心配を掛けてしまいます。


 そこでこの100日を目安に泣くのを辞めて、元気にしている姿を見せようというのが、この卒哭忌です。故人とこの世で会うことがもう叶わない悲しみ喪失感というのは、埋まることはありません。それでもその気持ちを大事に胸にしまって、故人の為にも元気な姿を見せ、寂しいけれども我々はしっかりやっているから安心して下さい、そういった姿を100日を目安にお見せしようという日になります。

 

 僧侶が回忌の法要を行わせて頂くのも大切なご供養ですが、同時に皆様がお元気な姿を見せて挙げることも重要なご供養なのです。   
 

​令和7年舊城寺回忌早見表より抜粋

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