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お釈迦様のご誕生

 今回は仏教の開祖、お釈迦様のご誕生についてのお話しです。お釈迦様は、お名前をサンスクリット語でガウタマ・シッダールタといいました。おおそよ二五〇〇年前のインド・ネパールの国境付近にあったシャカ国でお生まれになります。

 シャカ国は小国で、周りの大国に振り回され大変な苦労をしていました。お釈迦さまは、そんなシャカ国の王の一人息子、王子でした。「シャカ族の聖者」という意味の呼び名「釈迦牟(しゃかむ)尼仏(にぶつ)」から私たちはお釈迦様とお呼びしています。そんなお釈迦様の出生には多くの伝承や逸話があります。いくつかご紹介させていただきましょう。


 1つ目はお釈迦様のお母さまがお釈迦様を妊娠されているときのことです。シャカ国をアシタという仙人が訪れたがいました。アシタ仙人はシャカ国王の浄飯王に「生まれる子は将来、世界を統べる王か、尊い教えを説く悟りを得た者になる」と予言をされました。

 それを聞いた王は喜び、生まれる子が立派な王となることを願いましたが、同時に子が出家してしまうことを怖れました。またアシタ仙人はお釈迦様の教えを聞く前に自分の寿命が尽きることを悲しみ泣いたそうです。

 

 お釈迦さまはお母さまの脇の下からお生まれになった、というお話もあります。これは、インドの伝説で王族は神様の胴体から生まれた、という説話から、お釈迦さまも王族の身分の生まれであることを表しているとも言われています。


 さらには、お生まれになったときに産湯に浸からせるため、9つの竜が天から甘露(かんろ)の雨を降らせ、お釈迦様に注ぎ祝福した、という逸話もあります。これは花祭りで甘茶をお釈迦さまに注ぐ元となっています。舊城寺でも毎年四月八日は、本堂の前にお釈迦様の赤ちゃんの姿の像を奉り、皆様に甘茶をかけてお祝いをさせて頂いています。

 
 生まれた直後には、お歩きになり天地を指して「天上天下唯我独尊」と言われたとの話もあります。この時の姿が、花祭りの誕生釈迦仏像です。


 残念ながらお釈迦様の生みの親のマヤ夫人は、出産後亡くなられてしまいます。お釈迦さまは、お母さまの妹君マハー・プラジャーパティーを育ての母として育てられました。
 国王の一人息子で在ったお釈迦さまは一身に期待をかけられ大変恵まれた生活を送ります。お釈迦様自身も父である国王の期待にふさわしく大変聡明であったそうです。
 十代後半には、ご結婚をされ男子のお子様も生まれました。しかし、お釈迦さまは出家を決意されたのです。

舊城寺だより第十六号より抜粋

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